羊のうたを読んだ。


発作的に血が欲しくなる遺伝性の病気に罹った
姉弟の話。

吸血鬼だったら超人的な力も手伝って
開き直れたりもするんだろうけど、
血が欲しくなる以外は普通の人間ということで
弟はウジウジと悩むのです。
好きな人の血ほど欲しくなるところは、
レベルEの見えない胃袋の話に通じるところがある。

最初は弟の一砂の視点で始まる話が
途中から姉の千砂の視点が多くなる。
ビギナー吸血鬼の弟の恋愛話と
ベテラン吸血鬼の姉の愛憎話。
死んだ父と姉の
性的関係を匂わす描写があるが、
血を飲むという行為は
それ以上に深いものだと思った。
吸血鬼にとっての吸血は
SEXと同じことだと。


暗い話は結構好きなんで
なかなか面白かった。
ラストも綺麗に終わってて良い。

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